香港での現金引き出し
この度香港へ4日間行くことになった。香港では現金を使う機会もかなり減っているとは思うのだが、3000円程度は手元にあったほうが良いのかなと思い、現金をどう調達するか、得な両替方法、レートはどの方法なのか、調べてみた。
- 現金を日本で両替:かなりレートが悪いのは間違いなく、私の中での選択肢とはしない。
- 現金を現地で両替:重慶マンション(重慶大厦, Chung King Mansion, チョンキンマンション)にある両替所がレートがよいことで有名。大昔、安宿に泊まったことを思い出す。ついでに立ち寄れるなら良いが、わざわざ行くのは時間と移動費用がもったいない。
銀行などでは一回あたりの固定の手数料がそれなりに発生することもあり、数千円といった少額の場合は向いていない可能性はある。
千円札とか受け取ってくれるのか不明。何十年か前、あちこち旅行していた時は一万円札でないと両替してくれない、あるいはレートがよくないということがあったが、今はどうなんだろう。 - Sony Bank WALLET:昔作ったSony Bank WALLETというVisaデビット付きキャッシュカード。海外ATMを使って自分のソニー銀行の日本円の口座から直接引き出せる。下記がコストとして発生する。
・引き出し額の1.76%/回
・現地のATM設置機関所定の手数料 - クレジットカードのキャッシング:海外ATMでの現金引き出し。私が持つ三井住友カードだと下記がコストとして発生するようだ(正確を期して調べたわけではない)
・年率18%の金利。「毎月締め切り日15日迄のカードご利用金額とお支払い日迄のお利息を合わせて翌月10日に決済口座から自動引き落とし」とある。
16日にキャッシングすると、支払日となる翌々月の10日までは概算で55日。よって、18% x (55日/365日) =2.71%となると思われる。ただ、早期返済という方法もあるようなので、4日間の旅行後帰国して数日以内にATMなどから自ら返済すれば18% x (7日/365日) =0.35%などで済みそうではある。
・ATM手数料。 取扱金額 1万円以下…110円 1万円超…220円(含む消費税等)。
ウェブで為替レートを調べてみた
2023年6月10日のレートを調べると、1000円に対するレートは次のようになっていた。手数料は一部推測ではあるが、その推測した手数料をもとに10,000円を両替したときにいくらになるか、軽く調べつつ計算してみた。(この計算が本当に正しいのかどうかは保証できない。)
方法 | 場所 | 円/HKD | HKD/1000円 | 手数料・金利など | 10000円両替時いくらもらえるか(手数料控除後) | 1000ドルを引き出した場合いくらかかるか |
現地現金両替 | 重慶マンション Kin Shing Money Exchange | 17.86 | 56.00 | おそらく0 | 560 ドル | 17,857円 |
重慶マンション Pacific Exchange | 17.79 | 56.20 | おそらく0 | 562 ドル | 17,793円 | |
香港上海銀行 (HSBC) |
18.04 | 55.42 | 1回50ドルとか、かかかるはず | 504.2 ドル*1 | 18,946円*1 | |
創興銀行 (Chong Hing Bank) |
17.94 | 55.74 | 1回50ドルとか、かかかるはず | 507.2 ドル*1 | 18,837円*1 | |
海外ATM引き出し | Sony Bank WALLET | 17.88 | 55.92 | 1回 1.79% + 現地ATM手数料 | 529.19 ドル*2 | 18,560円*2 |
三井住友カード (VISA) | 17.71 | 56.47 | 金利年18% +ATM手数料110円 | 555.70 ドル*3 | 17,906円*3 | |
三井住友カード (Master) | 17.71 | 56.48 | 金利年18% + ATM手数料110円 | 555.80 ドル*3 | 17,903円*3 |
*1 手数料を、良くわからないが50ドルとして計算
*2 現地ATM手数料を、良くわからないが20ドルとして計算
*3 金利を、帰国後早めに返済するとして10日分として計算
海外ATMでの引き出しについては、現地通貨の引き出しであり、10,000円という円金額を指定して引き出すといったことはできないはず。500ドルとか1,000ドルなどとドル金額を指定して引き出すことになるはずなので、上の表では1000ドルを引き出した場合にかかる円貨を最終列に記載してみた。
本稿での結論
結果、重慶マンションがやはり一番良いことがわかった。しかし、クレジットカードのキャッシングも次いで良く、1000ドル程度を引き出すだけなら大差がない。
今回香港へ行く際は、現地で手間がかからないクレジットカードのキャッシングで現金を引き出そうと思う。そして、帰国後に早期返済を行うことで金利を節約することとしたい。